コタキナバルでよくあるのが、
渋滞の先頭に故障車が止まっていて
ボンネットを開けている光景です。
これを見るたびに、
いつか自分もそうなるんじゃないかと
思っていましたが、先日ついになりました。
家族3人でドライブ中、
何かエンジンの力がないと思っていたところ、
幹線道路途中でエンジンストップ。
ボンネットからは、白い煙が出ています。
1週間前、Pollin温泉に行く前に
冷却水のチェックはしたばかりなので、
まさかとは思いましたが、
オーバーヒートでした。
冷却水は、すっかりなくなり、
メーターは、レッドゾーンです。
一番右側のUターン車線まで寄せましたが
後ろには、5,6台の列がができています。
日本だとクラクション鳴らされたり、
白い目で見られそうで、
すごくあせりますが、
コタキナバルでは、むしろ、
大丈夫か? と声をかけてくれます。
たいがいは、マレー人で
何を言っているかわかりませんが、
心配してくれていることはわかります。
彼らの忠告もあり、道路の向かい側の
家から水をもらうことにしました。
快くペットボトルと水を分けてくれました。
本当に親切で助かります。
温度が下がってから、
水を補給し、
再びエンジンがかかったのが
1時間ぐらいたってからでしょうか?
しかし、オーバーヒートのために
エンジンは、損傷しているらしく、
アイドリング状態になると、
止まってしまいます。
家まであと3㎞ぐらいのところで、
今度はラウンドアバウトの先頭です。
だんだん後ろの車がつながってきます。
自分もあせってきます。
妻に運転を代わって
車を押すことにします。
すると、すぐ後ろのピックアップトラックから
マレー人のおじさんが降りてきて、
自分の車はそのままにして、
一緒に押してくれます。
なんとか安全なところでまで、
押してくることができました。
しばらくエンジンを休ませます。
30分後ぐらいに再び始動し、
何とか家にたどり着くのですが、
後ろから車に乗ったマレー人の
お兄さんが何か言っています。
なぜかぼくのカバンと財布と
免許証を持っていて
『悪いけど見させてもらったよ』
とマレー語でたぶん言っています。
ぼくらは、何が起こったのかわからず、
しばらくポカンとしてしまいます。
実は、最後にエンストしたイナナンで
後ろのドアを開けたまま、
知らずに発信し、慌てて閉めたのですが、
そのとき、カバンを車から落としたようです。
彼は、3㎞もの間、ずっと、
追っかけてきてくれたのでした。
しかも、イナナンでお金をおろしたばかりで、
いつもよりたくさんのお金が入っていました。
普通なら、盗られてもしょうがないところです。
日本でもなかなかここまでのことは、
ありません。
今回のオーバーヒートは、悲惨でしたが、
その分いっぱい、マレー人の親切に
触れることになりました。
彼らにとっては、おそらく特別親切にしている
ということではなく、ごく普通の自然のこととして
親切なんだと思います。
とても考えさせられる出来事でした。





